琉球王朝時代から受け継がれる沖縄の伝統的な歌舞劇「組踊」を映像化した『シネマ組踊 孝行の巻』が2023年1月に渋谷にて公開され大好評でしたが、今度は神奈川県厚木市の映画館「あつぎのえいがかんkiki」でも上映が決定しました。
※上映期間:2023/06/16(金)〜2023/06/29(木)
以下、今作で監督を務めた宮平貴子さんにご紹介いただきます。
<ご案内>
「シネマ組踊 孝行の巻」とは
組踊の良さが分からなかった。 「喋り」は法事のお経みたいで眠いし、 「顔」は無表情で塩対応だし、 「歩く」スピードはC3POぐらい遅いし・・・。 この映画が観方を変えた! 飽きさせないカメラワーク。様式美のを魅せる全体の画。 役者の感情では表情に寄り、客と心情を共感させる。 丁寧な字幕付きで物語の世界にどんどん入り込む。 琉球王朝時代、「組踊」が最先端のエンタメなのだと実感する。 「食わず嫌い」は良くなかった。 食べてわかる「人を楽しませる気持ち」は過去も現在も変わらない。
照屋年之(映画監督 /ガレッジセール・ゴリ)
微かに憶えのある組踊の音やリズムは沖縄の海や空や花の色を想わせた。置き去りにしてきた何かがあるとして、まだ遅くはない。そう感じた。ひっそりと、脈々と、堂々と褪せることのない鮮やかな文化に今、触れることが叶う。
Cocco(シンガーソングライター)
なんと美しい!「シネマ組踊〜孝行の巻〜」を観た。切なくも余りの素晴らしい演者による組踊と、その魅力を余すところなく収めた宮平監督の映像の完成度に、一瞬も目を離すことなく釘付けになりました。300年前この組踊を創作した玉城朝薫氏に心から震え、本土の能とはまた違う繊細で人間味漂う洗練された沖縄伝統の世界に心酔しました。これからも組踊の真髄を伝え続けてください。
宮本亞門
参照:「シネマ組踊 孝行の巻」公式ページ(KUKURU VISION)
「組踊」とは琉球王国の時代から約300年間受け継がれる歌舞劇です。
能や人形浄瑠璃などの大和芸能の要素を取り入れ、琉球古語によるセリフ、琉球舞踊、琉球音楽、琉球の伝説や故事を用いてストーリー性を持たせたものです。
1718年、躍奉行(おどりぶぎょう、冊封使をもてなす宴で音楽や舞踊などを担当する役職)に任命された玉城朝薫によって創始され、代表的な五作品、朝薫五番を始め約70作があります。
組踊は国の重要無形文化財であり、ユネスコの無形文化遺産である「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にも登録されています。
そして「シネマ組踊」とはこの組踊を新しい切り口で映像化するプロジェクトです。
舞台では時に見えづらい役者の繊細な表情、演奏者の音楽、流麗なセリフ回し、丁寧な解説などを交え、組踊の魅力をより深くわかりやすく伝えています。
宮平貴子監督より、厚木公演のご案内
こんにちわ!今年1.28にユーロスペースで1週間の限定公開された映画『シネマ組踊 孝行の巻』の監督、宮平です!
1月の公開の際は東京うちなんちゅ会さんの熱烈応援もあり、連日満席を記録しました。本当にありがとうございます!
実は本作まだまだ全国上映は続いてまして、この度、神奈川県にある素敵な映画館「あつぎのえいがかんkiki」にて公開が決定しましたのでこの場を借りて再度お知らせさせてください♪
劇聖・玉城朝薫によって約300年前に生み出された無形文化財「組踊」。
初の映画化となる『シネマ組踊 孝行の巻』は冒頭に解説と字幕がついており、古典芸能初心者にも超おすすめです。
沖縄の古典芸能界で今をときめく出演陣と地謡による古典芸能のオペラと言っても良い組踊の魅力を映画館で味わえる貴重な機会をお見逃しなく!
6/16からの2週間の限定公開です。詳しくは、「あつぎのえいがかんkiki」の劇場HPをご覧ください。
https://atsuginoeigakan-kiki.com/movies/cinema_kumiodori_koko/
※宮平貴子監督のインタビューもぜひご覧ください