桜美林大学は沖縄から進学する方も多く、相互の国内留学制度もあり沖縄とのつながりも深いです。
そんな桜美林大学のエイサー部『桜風エイサー琉球風車』について15代目会長の久保田詩織さん、OGの山田奈美さんにお話を伺いました。
（インタビュー：2022年11月）
<ご案内>
『桜風エイサー琉球風車』とは
久保田詩織さん
山田奈美さん
Ｑ：まずお二人の自己紹介からお願いいたします。
久保田さん 15代目会長の久保田詩織と申します。
出身は鹿児島県の奄美大島で、大学進学で上京して桜風エイサーと出会い、現在は会長を務めています。
山田さん 10代目、手踊りの山田奈美と申します。出身は東京の世田谷区です。
私は2015年に桜美林大学に入学して4月に桜風エイサーに入部して2019年に卒業するまで活動していました。
私は沖縄がすごく好きで関東にあるエイサー団体さんや沖縄の琉球風車のみなさんとも交流させていただき、すごく充実した4年間を送らせていただきました。
Ｑ：桜風エイサーが桜美林大学で始まった経緯は？
久保田さん 桜風エイサーは沖縄県にある沖縄国際大学の琉球風車から支部化したものです。
2007年に桜美林大学の国内留学制度を使い留学したメンバーがエイサーを好きになり「東京でもやりたい！」と思い作ったのがこの団体で、2008年 に創設されました。
創設の経緯からもわかる通り沖縄国際大学との繋がりは今もあり、コロナ禍で出来ていなかった沖縄合宿も今年から再開できました。
これから入ってくる後輩のためにも沖縄との繋がりを残すことは大事にしていきたいと考えています。
Q：お二人がエイサーをやってみようと思ったきっかけはなんですか？
久保田さん 生まれ育った奄美大島でも三線は身近にあって沖縄と類似した部分が多くて興味を抱いたのがきっかけです。
見学した際の部の雰囲気が良くて先輩も優しくしてくれたっていうのが決め手で入りました。
山田さん 私は中学生の頃から沖縄が大好きだったんですが、正直エイサーはよくわからなくて「太鼓の踊りがあるんだな」というレベルの認識でした。
仲良くさせていただいたい1つ上の先輩が桜風エイサーに入っていたので入部してみたって感じでした。
最初は続けていけるか不安でしたが、やっていくうちにどんどんハマっていって結果卒業するまで続けていました。
桜風エイサーの活動を通じてたくさんの出会いもあり、とても楽しかったです。
Q：元々2人ともエイサーが身近にない中で始められて、実際にやってみた際の感想や始める前後で持った印象の違いはありますか？
久保田さん やる前は簡単に出来るんじゃないかと思っていました(笑)。
いざやってみると太鼓を1つ叩くだけてもコツが必要でなかなかうまく叩けませんでした。
振り付けもあるのでリズム感が求められたり、演舞の見せ方があったりとやってみることでわかる難しさがありました。
ただ練習を重ねることで出来ることなので、新しい演目を踊れるようになっていくのは楽しかったですね。
山田さん 手踊りは太鼓を持たないので簡単に出来るかと考えていましたが、指先のしなやかさや角度などの見せ方で細かなところが求められるので最初は難しかったですね。
エイサーに感じる魅力とは
2018年の全島エイサー祭り(母体の琉球風車として、桜風からも何名か参加させて頂きました)
2019年の天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典(桜風として、母体の琉球風車からも何名か参加して頂きました)
Q：やってみたからこそわかるエイサーの魅力はどんなところですか？
久保田さん エイサーが始まると場の雰囲気がパっと変わってとても盛り上がるところですね。
見ている人の楽しさが踊っている私たちに伝わるのも、やってみたからこそわかる魅力の一つです。
最近大切にしていることは踊っている際の声の大きさ演者同士のアイコンタクト、表情でお互いに楽しよっていうのを伝えることです。
その楽しさが見ているお客様にも伝わっていると感じるので、大事にしています。
山田さん 自分たちが楽しんで盛り上がっていることが見ているお客様にも伝播してくところですね。
仲間とアイコンタクトをしながら楽しんで、お客様もすごく盛り上がってくださるので、それが魅力だと思ってます。
写真⑤⑥⑦⑧
Q：エイサーメンバーで沖縄出身者の割合は？
久保田さん 今の部員では9対1の割合ですね。沖縄県出身は一割でほとんどが沖縄県外出身者っていう感じがします。
だからこそ初心者からでも気軽に始められますし、エイサーを通じて沖縄好きになる方も多いです。
沖縄での合宿もあるので沖縄に行くことを楽しみにしているメンバーも多いです。
山田さん 私が在籍しているときは100人ぐらいいて7対3くらいでした。沖縄出身者は3割合くらいでしたね。
Q：県外の大学で沖縄出身者以外がたくさん参加しているのは沖縄県民として嬉しいですね。皆さんどこに魅力を感じているのでしょうか？
久保田さん 今の現役メンバーだと親戚の方がやっていたとか、昔から親がエイサー好きで見に行っていたからとかっていう理由で意外と身近にエイサーあったから来たみたいな感じですね。
山田さん 私の時は親戚がやっていたとかではなくて、桜風エイサーにいる人に惹かれて入った方が多かったですね。先輩方が優しかったとか、そういうきっかけで入ってきた子が多かったです。
いっしょにエイサーを楽しみましょう！
【練習の様子】
Q：桜風エイサー入部を検討している後輩に向けてメッセージをお願いします。
久保田さん 桜風エイサーは面白くて優しい人が揃っています。部の雰囲気もあたたかくてメンバーの人柄もすごくいいですし、活動を通して絆や思い出もたくさんつくれます。
エイサーを通じて沖縄の魅力を感じながら一緒に楽しみましょう！
山田さん 私は桜風エイサーを通じて関東の他団体さんや沖縄のエイサー団体と交流が出来たとこがとてもよかったです。
中学時代から沖縄は大好きでしたが、沖縄に友達ができたのはエイサーを始めてからでした。
桜風エイサーを通じていろんな繋がりができて今でも沖縄に行った時に遊びに付き合ってくれる友達も出来ました。
沖縄好きなかたには最高の環境だと思います。気軽に遊びにきてください！
