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沖縄らしい交流ある映画祭を~「第1回 Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」記者会見

 

2023年10月11日、東京都内にて「第1回  Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」 の記者会見が開催されました。

今回はその中から、沖縄出身の俳優・尚玄さんと与那国島出身の映画監督・俳優の東盛あいかさんのお話を中心にお届けします。

 

<ご案内>

 

「Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」とは

 

「Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」は、沖縄を中心に環太平洋地域にフォーカスした新たな映画祭で、2023年11月23日~29日の7日間にわたり那覇市、南城市にて開催されます。

環太平洋に開かれた沖縄から当該地域の優れた映画を発信し、国際的な映画マーケットへの架け橋となり、沖縄が環太平洋地域において新たな国際文化交流の場となることを目指して今年から設立されました。

台湾出身の映画監督、黄インイクさんがエグゼグティブ・プロデューサーを務め、沖縄出身の俳優・尚玄さんが公式アンバサダーとして参加し、与那国島出身の映画監督・俳優の東盛あいかさんが運営団体理事に就任しています。

 

 

本映画祭はコンペティション部門、特別セレクション「Director in focus」、Pacific islandsショーケース、VR体験上映、スペシャル上映、野外上映、オープニング映画・クロージング映画の7部門から構成されます。

日本初上映作品も含む、世界中から集めた約40作品を上映予定となっています。

 

「Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」公式サイト

 

尚玄さん「気軽に交流を深める、沖縄らしい映画祭を」

 

僕は2007年のデビュー作が東京国際映画祭のコンペになり、そこで素晴らしい出会いがあり、それがニューヨーク、 ドイツの映画祭に参加するきっかけとなりました。ただその当時はまだ沖縄に映画祭がありませんでした。

沖縄でこういうインターナショナルな映画祭を開催したいというのは僕の長年の夢でもあったんです。今は日本全国にそれぞれ特色のある素晴らしい映画祭はありますが、今回「環太平洋地域の映画祭」という新しい切り口で、僕らの愛する沖縄で新しい映画祭ができることを心から嬉しく思っています。

僕はここ数年はアジアの作品も多く出ていますが、 そのひとつ『義足のボクサー』のブリランテ・メンドーサ監督とは釜山国際映画祭で出会ったんですね。それから僕は企画を持ち込んで監督を口説き、この作品が誕生しました。

 

 

映画祭は「素晴らしい映画を上映する」というのがメインではありますが、それプラス「出会いの場」でもあります。

いろんな国の人たちが集まって、そこで純粋に映画について話し合って、そこから生まれてくるものがある。僕は身をもって体験しているので、沖縄がそういう場になってくれるといいなと思います。

映画祭って敷居の高い華やかなイメージがあると思うんですけど、 僕は必ずしもそう思ってほしくはなくて。地元の方も普通にふらっと映画を見に来ていただきたいです。

僕も、ゲストの方も、映画の世界を目指す方たちも、気軽に足を運んでいただいて皆が映画を見て色々会話をする。そういう双方向のやり取りができる、沖縄らしい映画祭になってほしいです。

僕は那覇高校の出身で、かつて国際通りにあった国映館という映画館に頻繁に通っていました。ただ先日とある大学教授から聞いた話だと「授業の一環として映画館に学生を連れていったら、初めて映画館に来て感動したという人が何人もいた」と。今は映画を見る機会そのものが減っているのを感じました。

僕はこれまで映画を見ることでたくさん救われる経験をしたし、多くを学んできました。この映画祭で特に若い人にそういう機会を提供したいですね。

 

東盛あいかさん「この海が私たちを繋げている」

 

私は与那国島という沖縄本島よりさらに南西、お隣が台湾という日本最西端の小さな島の出身です。

私自身は映画館の無い島で映画を見ることがほとんど無い環境で育ちました。そして島を出てから映画を見るようになり、作るようになり、 そして届ける立場になりました。

 

 

自分がいた時はすごく閉鎖的に感じていた島というのが、実は「映画を通して繋がることができる可能性を秘めている」というのをすごく強く 感じました。

海に囲まれている私たちは閉鎖的ではなく、「この海が私たちを繋げているんだ」ということを映画を通して教えてもらいました。

本映画祭が海を通して、私たち沖縄が中継地点となって、国際的な映画祭になっていくことを強く望んでいます。

私は若い世代の代表のひとりと言われることもありますが、 さらに下の世代、子供たちが世界の映画を沖縄で見ることができるのはとても素晴らしいことだと思います。

これを機会に沖縄からまた次の世代が映画を作っていくことを望んでいますし、歴史的に「アジアの玄関口」として存在してきた沖縄が、 またこの映画祭で再び蘇ることを願っています。

 

クラウドファンディングのお知らせ

 

今回の映画祭の実施に向けてクラウドファンディングが行われています(実施期間は2023年10月31日まで)。

詳細は特設ページをご覧ください。

 

クラウドファンディング特設ページへ

 

 

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