凄い映画が東京にやって来る!喜劇の女王・仲田幸子の真骨頂!
劇場映画『なんくるないさぁ』が吉祥寺アップリンクにて9月9日~22日まで公開されることが決定しました。
今作は沖縄では知らない人はいない『喜劇の女王』仲田幸子さん(89)の初主演映画です。
ロサンゼルス日本映画祭でベストコメディ賞と最優秀主演女優賞を受賞し、見た人々から絶賛の声が相次ぐ話題作です。
以下、『なんくるないさぁ』の紹介、そして今作のプロデューサー・村岡克彦さんに行ったインタビューをお届けします。
<ご案内>
映画『なんくるないさぁ』とは?
【YouTube予告ムービー】
『なんくるないさぁ』は、沖縄芝居を代表する喜劇の女王・仲田幸子さんと孫で島唄ボーカリストの仲田まさえさんが主演を務めたコメディ映画です。
仲田幸子さんが亡くなるという驚きの出だしで始まり、様々な人間模様が交錯する笑いあり、涙ありのストーリーとなっています。
あらすじ
沖縄で不動の人気を誇る88歳のスーパースター・仲田幸子が、引退の舞台を終えた直後に急逝した。
故人の遺志により華やかに執り行われる告別式を前に、彼女の棺が突然どこかへいってしまう。
一方、沖縄へ巡業にやって来た売れない歌手・哲夫とマネージャーのますみは、勘違いから霊柩車に乗り込んだことをきっかけに、幽霊となった幸子の成仏を手伝うことに。
幸子の心残りを晴らすべく、沖縄全島を巻き込んだ大騒動が繰り広げられる。
今作は2021年のロサンゼルス日本映画祭でベストコメディ賞と最優秀主演女優賞に輝き、演出家の宮本亜門さんにも「いまこそ沖縄に、日本に必要な映画だ」と絶賛されています。
宮本亜門さんのコメント
素晴らしい映画でした。「仲田幸子、最高やっさー!」なんとも愛おしい映画だろう、沖縄愛が人間愛が詰まっている。
ショッキングなスタートから、ツッコミ所が満載の楽しく、しまいには泣いて、心にドスンと生きる力をもらえる。
キャストもスタッフもみんなにハグしたい。
僕もどれほど幸子さんに救われたことか。こんな時代だからこそ、心に滲みる笑いが本当の宝物だと教えてくれた映画だ。
ネット上の口コミでも絶賛の声が多く聞かれます。
ネット上の感想の一部
- 「仲田幸子さんにしかできない演技!喜劇の女王の真骨頂!」
- 「喜劇だけどホロッとする、何度観ても楽しめる映画」
- 「何度観ても飽きない映画。2日で3回観ました」
- 「笑えた。 泣けた。 久しぶりにこんないい日本映画を観た」
『なんくるないさぁ』の魅力、製作経緯
『なんくるないさぁ』プロデューサーの村岡克彦さんに今作の製作経緯と魅力を伺いました。
村岡克彦
1963年6月26日生まれ(59歳)、 長崎県出身。県立諫早高等学校卒業。福岡大学経済学部中退。コンサートイベンター、音楽プロモーターを経て映画プロデューサーとして映画製作に携わる。学校法人東放学園 評議員、東放学園映画専門学校講師、沖縄ピクチャーズ合同会社代表、合同会社ファーイースト代表。
ー『なんくるないさぁ』が製作された経緯を教えていただけますか?
この映画の製作を考えたのは2018年頃だったと思います。長年の友人である沖縄出身ミュージシャンの東風平高根と新橋の『なんくるないさ』という琉球居酒屋で飲んでた時じゃないですかね(笑)。
これまでの「沖縄が舞台の映画」にはない、世界でも通用する作品を作りたいと思い立ち、タイトルもそのまんまお店の名前『なんくるないさぁ』に決めました。
それから「なんくるないさぁ」という言葉の意味を調べていくうちに、それが本当は「まくとぅーそーけー、なんくるないさぁ」という沖縄人の持つ真摯な思いから出た言葉ということを知り、そのことを広く本土の方にも正しく伝えるための映画にしたいと考えました。
メモ
「まくとぅーそーけー、なんくるないさぁ」=「正しいことや真(誠)の事をしていれば、何とかなるさ」
誠を貫けば必ず道は開ける。沖縄戦で本当につらい時代を経験した方ならではの心の叫びだと思ったからです。
製作準備中に撮影を考えていた首里城は全焼し、コロナの感染は広がり、でも「まくとぅーそーけー、なんくるないさぁ」の言葉を信じて我々も頑張りました。
ー『なんくるないさぁ』の魅力、見どころを教えてください
なんといっても『喜劇の女王』として沖縄で絶大な人気を誇る仲田幸子さんが初めて劇映画に主演したということですかね。
最初はずっと「私は舞台の人間だから、映画やテレビには出ない。『ナビィの恋』や『ちゅらさん』も話が来たけど全部断った」とずっと出演を拒まれていたのですけどね。
仕方なく「最初に棺桶の中で寝てるだけでもいいから」とお話したら「そんな馬鹿な話を持ってきたのはあんたたちが初めてだ(笑)」と気に入られました。
そして一番彼女の気持ちを動かしたのは大切な孫娘のまさえさんとダブル主演ということですかね。
やっぱり自分の劇団『でいご座』を継いでもらいたいという思いが強い方ですから。
ともかく喜劇一筋73年の女王の魅力を満載に詰め込みました。
ー村岡さんは仲田幸子さんについて、人として役者としてどういう印象をお持ちですか?
ともかくその「人間力」の強さですかね。
一言一言に凄みというか、悲惨な沖縄戦で疲れ果ててたウチナンチュを命がけで笑わせ元気づけてきた自信が体中からあふれ出てる様に毎回圧倒されます。
今回の映画にはその幸子さんを慕う多くの方々が出演されてますが、ガレッジセールのゴリさんや具志堅用高さんなどにお話を聴いても、幸子さんを人として役者としてリスペクトする思いが強いです。
また脚本家の宮本亜門さんからもその生き様を絶賛するコメントをいただきました。
本当に沖縄のすべての世代の方に愛されてるんだなとひしひし感じさせられます。
映画のクライマックスで幸子さんが若者に人生を語るシーンがあるんですが、すべてアドリブです。
でもだからこそ、そのセリフのひとつひとつがリアルに観ているものに届くのでしょう。
そのシーンが終わると同時に桜坂劇場の客席から大きな拍手が起きたのが印象的でした。
ー東京公開に興味を持たれた方へアピールメッセージをお願いします。
本当は昨年じゅうに本土での上映を行たかったのですが、ご存じのようにコロナウィルスの影響で、映画業界も大変なことになりそれも叶いませんでした。その間も多くの本土の皆様より上映を望む声が届きました。
この度、ようやくそれが実現するので我々もうれしい限りです。
特に今年は沖縄復帰50年ということで、この年に上映できることは運命だったのかもしれません。
また世界のウチナンチュ大会で本当は沖縄に里帰りしたかった世界の皆さんへも、この映画を近い将来お届けできることを信じております。
ぜひ関東の皆さんにはこの機会にぜひアップリンク吉祥寺へ足をお運びいただければ幸いです。
『なんくるないさぁ』東京上演情報
【日時】2022年9月9日~22日
【劇場】アップリンク吉祥寺
詳細やチケット予約は公式サイトへ
※公開初日から連日ソールドアウトが続いてるそうです。ご来場の際はチケット予約をおすすめします。