2023年6月24日追記:中野チャンプルーフェスタ2023の紹介はこちらをクリック
2022年7月18日追記:中野チャンプルーフェスタ2022最速レポートはこちら!
2022年7月15日追記
「喜納昌吉&チャンプルーズ」は喜納さんの体調不良のため出演がキャンセルとなりました。
3年ぶりにリアル開催される関東屈指のエイサーイベント「第18回中野チャンプルーフェスタ2022」をご紹介します。
今回のイベントの実行委員で、中野区エイサー連合会代表も務める上原慶さん(沖縄市出身)にもお話を伺ったので以下にお届けします。
<ご案内>
中野チャンプルーフェスタとは
中野チャンプルーフェスタは沖縄エイサー踊りの披露を中心としたイベントです。2005年から中野駅北口周辺で毎年7月に開催されています。
中野は1970年に「中野区・沖縄郷土の家」が開設されたことにより沖縄出身者が多く、エイサーや三線などの沖縄文化が根付いている地域でもあります。
沖縄料理の屋台なども多く出店され、中野でありながらまるで沖縄にいるような気分を味わえるイベントです。
メイン会場では沖縄県糸満市西崎青年会や中野区内のエイサー団体の演舞披露や、沖縄県コザ市の生んだレジェンドミュージシャン喜納昌吉さんのライブなどが行われます。
聖地とされる「昭和新道」ではエイサーの練り歩き「道じゅねー」も行われます。
新しい「つながり」の始まり
中野チャンプルーフェスタ実行委員で、中野区エイサー連合会代表も務める上原慶さんにお話を伺いました。
ー中野チャンプルーフェスタが3年ぶりのリアル開催、そして関東各地でもエイサーイベントが徐々に再始動し始めました。現在の思いを教えていただけますか?
祭りのみに限らず、中野という地域にある沖縄の歴史をどうにか次の世代に沖縄文化を繋げられるアクションを起こせるということにホッとする思いがあります。
人を繋げる、出会うきっかけをまた始められた、続けられる。
「やってやるぞ!」っていうよりも、1年1年コツコツと続ける作業をおこない、次代に繋ぐ作業を始められる。
それに安堵しているという感じですね。
ーコロナ渦となり、エイサーを演じられるイベントが少なくなりました。その間は各団体の皆様はどうしていたのでしょうか。
残念ながら各団体の活動は急激に縮小してしまって。休会に追い込まれてるとか、生活リズムが変わり出会わなくなったというメンバーも多いと聞きます。
そうなると繋いできた文化の継承、語り継ぐ事ができなくなる。
今回この祭りを再び出会うきっかけにしてもらい、みんながリアルで顔と顔を合わせる事の幸福感を思い出してもらえば、また文化をつなぐ輪が自然と回り始めるはず、と思っています。
その始まりの地点に来られたってのは嬉しいですね。
ー中野チャンプルーフェスタは地域密着型で全国区のタレントさんを呼ぶことはめったにないと聞きました。今年、世界的にも活躍されている喜納昌吉さんが来られるのはどういう経緯でしょうか。
喜納昌吉さんも「花」がヒットし全国的に有名になりだした1981年、代々木公園で「エイサーの夕べ」というイベントがありまして。
その時、喜納さんがご出身の「沖縄市・久保田青年会(当時:比嘉青年会)」を主催者に紹介して久保田青年会が来京、演舞を披露しました。
それまで東京沖縄県人会青年部のエイサーというのはパーランクー(小さめの手持ち太鼓)を使ったものだったんですよ。それが久保田青年会の大きな締太鼓を使ったエイサーを見て皆さん衝撃を受けたそうです。
それから東京沖縄県人会青年部は締太鼓エイサーへの転換を決め、久保田青年会のエイサーを習いに沖縄へ行き、その型が関東に広まっていきました。
喜名さんがご出身の久保田青年会を呼んだ事により、現在も締太鼓エイサーが主流である関東エイサー文化の潮流をつくったとも言えるのです。
その流れをふまえ、今年2022年の沖縄本土復帰50周年の節目に「関東エイサーのルーツを語り継ぐ」という形でお呼びして唄っていただこうと。そんな経緯があります。
今回の注目イベントは喜納昌吉さんのライブ、沖縄からお呼びする糸満市西崎青年会の皆様、そして前夜祭で上映される「未来を護れ 伝統エイサーを支える3人のシンカ」です。
イベント情報
【イベント名】
中野チャンプルーフェスタ2022
【日時】
2022年7月17日(日) 11時30分~20時
※喜納昌吉&チャンプルーズのステージは18時40分を予定(サンプラザ前ステージ)
※糸満市西崎青年会は18時35分頃を予定(中野区役所前ステージ)
【場所】
中野区役所前ステージ、サンプラザ前ステージ、中野駅北口改札前ステージ