2022年11 月6日、経堂にて「第11回経堂エイサーまつり」が開催されました。
今回もその模様をミカエル・コバタさんに豊富な写真とともに寄稿いただきましたので、以下お届けします。
<ご案内>
地域密着型の「経堂エイサーまつり」で地元・和光青年会らが熱のこもった演舞を披露! 来年こそは事前告知ありで盛大な開催を!
11月6日(日)、小田急電鉄・経堂駅南口の経堂農大通り商店街(東京都世田谷区)で「第11回経堂エイサーまつり」が開催されました。
同イベントは経堂にある和光小学校の母体・和光学園の生徒、卒業生で構成された伝統エイサー団体・和光青年会が主催して2012年にスタートしました。
同団体はふだん和光小学校で練習を行っており、経堂、特に同商店街とは深い関わりがあり、同商店街が主催する「経堂まつり」に10年以上にわたって参加し地域コミュティーの発展に貢献してきました。
そんななか「お世話になってきた経堂の街で何かできないか?」と考えるようになり、「地域の皆さまと一緒に盛り上がるお祭りをつくりたい」との思いで同商店街振興組合の協力を得て同イベントが始まり、地域に欠かせないイベントの一つになりました。
しかし2020年1月に始まったコロナ禍により、同年と昨年はやむを得ずゲリラ的に主催の和光青年会のみが演舞を行いました。
昨年は区切りの第10回でしたが、不本意な形での開催になりました。
そして今年は新型コロナウイルス感染状況が落ち着いてきたこともあり、同商店街の理解も得られ、事前告知はできませんでしたが他の団体が3年ぶりに参加する運びとなりました。
参加したのは主催の和光青年会を始め、傘下の和光小学校6年生有志、桜風エイサー琉球風車、東京中野真南風エイサー、東京中野区新風エイサー、町田琉の6団体と、地元の阿波踊りチームの経堂むらさき連。
同日は午後4時から7時まで同商店街の通りを一時車両通行止めにして「道じゅねー」のスタイルで経堂駅前から大橋交差点までを各団体が練り歩き、熱い演舞を披露しました。
元来エイサーは道じゅねーが基本と思われるだけに、より本場沖縄のエイサーの雰囲気が味わえました。
また道幅は広くなく、観覧者のすぐ目の前で演舞が披露されただけにド迫力そのものでした。
さらにエンディングでは、和光青年会と町田琉がサプライズでオーラセー(ケンカエイサー)を繰り広げ、観覧者を大いに沸かせていました。
事前告知はできなかったものの、口コミなどで多くの地元住民が沿道に集まりました。
地元と一体になった同イベントは、地域密着型のエイサーまつりにほかならないと思います。
コロナ禍のなかでも開催にこぎ着けることができたのは、やはり和光青年会が地道に育んできた地元での“信頼”があってこそでしょう。
まさに手作りでアットホームなエイサーまつりは、「新宿エイサーまつり」などの大規模なイベントとは趣を異にするものでしょう。
来年こそはコロナも沈静化して、ゲリラ開催ではなく“事前告知あり”で盛大なまつりになってくれることを切に願っています。
(取材・文=ミカエル・コバタ)