Copyright (C) 2022 TAMA CINEMA FORUM
先日「映画祭TAMA CINEMA FORUM」のイベントのひとつである「沖縄本土復帰50年と『ミラクルシティコザ』 ~沖縄の歴史と映画と音楽と~」に参加してきましたのでその模様と感想をお届けします。
<ご案内>
イベントの模様と感想
「映画祭TAMA CINEMA FORUM」は東京都多摩市内で開催される映画ファンを中心とした市民ボランティアによる映画祭です。
今年で第32回目となる歴史あるイベントです。
参照:「映画祭TAMA CINEMA FORUM」公式サイト
「映画祭TAMA CINEMA FORUM」は過去にも「ナビィの恋」など沖縄をモチーフにした映画が何度も上映されています。
今回、そのプログラムのひとつとして11月23日に沖縄出身の平一紘監督作品である「ミラクルシティコザ」上映とトークショーが行われました。
私自身、「ミラクルシティコザ」が以前に東京で上映された時は見逃してしまい、もうスクリーンで見る機会はないと諦めかけていたので、今回の上映をとても楽しみにしていました。
そしてその期待は予想を大きく上回るものでした。
今作はコザの街がロックミュージックで賑わっていた時代がモチーフで、タイムスリップなどもあるので、なんとなくポップで明るい映画をイメージしていました。
しかし中心に描かれているのは、沖縄の抱える複雑な事情が生み出す人々の衝突や葛藤、そしてそれでも何とか歯を食いしばって前を向いて生きていこうとする力強い姿勢。
それは昔から続いてきたウチナンチュの歩みそのものであり、登場人物それぞれの振る舞いや表情と、私が沖縄で関わってきた人々のそれがシンクロする瞬間が何度もあり涙しました。
この日の上演は満席。平監督いわく「ミラクルシティコザはリピーターがとても多い」とのことで、私と同じくこの作品がいかに多くの人の、特に沖縄を愛する人々の胸に刺さっているかを改めて示すかたちとなりました。
そして上映後には平監督、玉代㔟圭司さん、平隆人さん、南里美希さんの4名によるトークショー。
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映画で見せる緊張感とは打って変わって終始ほのぼのとした雰囲気のなか、笑いあり、裏話あり、飛び入りのサプライズゲストあり、ダンスありの楽しいトークショーとなりました。
沖縄が歩んできた道のりと、何があっても生きていくたくましさと力強さ。
それをこんなに素晴らしいエンターテイメントに昇華して世に生み出してくれた平監督と出演者、スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。
「ミラクルシティコザ」はまた劇場で見れるようになる可能性があるそうです。
ブルーレイ作品も既に発売されていますので、さらにより多くの方に届くことを願っております。
また「ナビィの恋」など、これまで何度も沖縄映画を取り上げ、今回も素晴らしい機会をご提供いただいた「映画祭TAMA CINEMA FORUM」スタッフの皆様にも心から感謝申し上げます。