2022年2月27日、六本木のARK HiLLS CAFEにて行われたイベント「It’s too quiet for breathing.」に参加してきました。
「It’s too quiet for breathing.」は、小さい頃から沖縄の海に親しみ、自然環境にも深い関心を持つ近藤陽太さん(近藤音体研究所)が企画されたイベントです。
ジャズセッション、DJ、トークライブが行われ、収益の一部は沖縄の海にサンゴを植える活動をする「NPO法人アクアプラネット」さんに寄附される予定です。
東京は新型コロナの「まん延防止措置」が継続中で、またロシアのウクライナ侵攻も始まった難しいタイミングではありましたが、こういう時だからこそ音楽を必要とする方々が集まってくださったような、そんな雰囲気を感じました。
私自身、これまで困難な時にはよく音楽に生きる力をもらってきました。
例えば、沖縄にはかつて1970年代に伝説のバンド「condition green」がいて、死を覚悟してベトナム戦争に赴く直前の米兵相手に命をかけるほど真剣にパフォーマンスを繰り広げて大人気になったという話があります。
音楽は単なる娯楽ではなく、生きるために必要なもの。
そんな思いを新たに実感することができました。
今回のジャズセッションはオリジナル楽器も取り入れられた斬新なもので、個人的には今回のイベントのテーマ(サンゴや海の環境保全)にも通じる海のイメージを感じました。
深海へと静かに潜ったり、時に荒波が起きたりするような、そんな音像に心地よく浸っていきました。
「face to face」で伝わる思い
ジャズセッションの合間にはトークイベントがあり、近藤さんと株式会社イノカCOO竹内四季さんにより、サンゴと日本の海の素晴らしさについてお話がありました。
株式会社イノカは「環境移送ベンチャー企業」として独自の環境移送技術により産卵時期のコントロールに成功。
2040年までに90%消失が危惧されるサンゴの保全に取り組まれています。
参考
トークイベントの途中、近藤さんが感極まって涙ぐむ場面もあり、海への深い思いが伝わってきました。
東京うちなんちゅ会は「東京から沖縄を盛り上げる」という思いで活動していますが、こういう「face to face」で思いを伝える意味の大きさを学ばせていただきました。
トークイベントしかり、音楽しかり。やはり直接伝えて体験していただくことで伝わる力は段違いに強くなります。
近藤音体研究所と東京うちなんちゅ会はお互いのコンセプトに親和性の高さを感じるので、これからも何か一緒に活動して相乗効果を持てれば嬉しいと考えております。