2022年6月28日、琉球舞踊の姉妹ユニット赤嶺姉妹によるイベント「琉球舞踊の夕べ」に参加してきました。
これは6月7日~7月31日まで大倉集古館(東京・港区)にて開催されている芭蕉布(ばしょうふ)の特別展「芭蕉布ー人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事ー」の併設イベントです。
写真を中心にその模様をお伝えします。
<ご案内>
芭蕉布展について
特別展「芭蕉布ー人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事ー」は第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布の伝統技法を復活させ現代へつないだ人間国宝の平良敏子さんの作品を中心とした展覧会です。
① 糸芭蕉畑
② 綛
③煮綛芭蕉布 琉装着物「黄地 小鳥 引下 綾中」公益財団法人 日本伝承染織振興会
④芭蕉布 着物「ムチリーくずし」芭蕉布織物工房
⑤芭蕉布 着物「藍コーザー 引下 眉引」個人蔵
⑥芭蕉布 着物「八十八 クヮーサー 花合」芭蕉布織物工房
⑦芭蕉布「ハベル付 藍片筋 胴衣 茶地 裙」芭蕉布織物工房
⑧芭蕉布 着物「紺地 二玉 環掛」公益財団法人 日本伝承染織振興会
写真:©Atsushi Higa_Photo Studio Tsuha
2022年は沖縄の本土復帰50周年であり、平良敏子さんも2021年に百寿を迎えられたのを機に、大倉集古館にて東京の美術館では初となる芭蕉布の展覧会が開催されています。
イベント詳細はこちら↓
その併設イベントとして赤嶺姉妹による「琉球舞踊の夕べ」が開催されました。
イベントの様子
70席用意されたイベントは早々と完売。
鮮やかな芭蕉布の展示を背景に演じられた琉球舞踊は心地良い癒やしの空気を生み出していきました。
沖縄から今回のイベントにご参加いただいた三線奏者、喜納吏一さんのコメントを以下にお届けします。
芭蕉布の展示会関連イベントとして、琉球舞踊を披露させていただける機会を設けていただき大変貴重な経験をさせていただきました。
普段、音響・照明等設備の整った劇場やホールで演奏をさせていただいており、今回大倉集古館内展示室に特設ステージを設け、生音で機材を通さず演奏致しましたが、思いのほか空間が良い感じに反響し、通常と違った雰囲気で演奏側と致しましても、とても新鮮な感覚での演舞・演奏となりました。
また、琉球舞踊を披露させていただけたことで、芭蕉布も含めた様々な琉球の衣装を紹介させていただき、より多くの方に沖縄の文化・芸能を発信できたかなと感じております。
引き続き、芭蕉布展は7月いっぱいまで開催されております。
めったに見られない貴重な芭蕉布イベントですので皆様、ぜひ足をお運びください。
イベント情報
特別展 芭蕉布ー人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事ー
【会期】2022年6月7日(火)~7月31日(日)10時~17時(入館16時半まで)
【会場】大倉集古館
【入館料】一般1,300円 大学生・高校生1,000円
※イベント詳細は公式サイトをご覧ください