沖縄が誇る伝統芸能エンターテイメント、「組踊」を映像化した注目の映画作品『シネマ組踊 孝行の巻』がいよいよ1月28日~2月3日渋谷ユーロスペースにて一週間限定で公開されます。
先日、宮平貴子監督のインタビューを掲載しましたが、今回は舞台挨拶&ゲストトークが決定しましたので以下にお知らせします。
<ご案内>
「シネマ組踊 孝行の巻」東京公開について
「組踊」とは琉球王国の時代から約300年間受け継がれる歌舞劇です。
能や人形浄瑠璃などの大和芸能の要素を取り入れ、琉球古語によるセリフ、琉球舞踊、琉球音楽、琉球の伝説や故事を用いてストーリー性を持たせたものです。
1718年、躍奉行(おどりぶぎょう、冊封使をもてなす宴で音楽や舞踊などを担当する役職)に任命された玉城朝薫によって創始され、朝薫五番といわれる有名な5作品を始め約70作があります。
組踊は国の重要無形文化財であり、ユネスコの無形文化遺産である「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にも登録されています。
そして「シネマ組踊」とはこの組踊を新しい切り口で映像化するプロジェクトです。
舞台では時に見えづらい役者の繊細な表情、演奏者の音楽、流麗なセリフ回し、丁寧な解説などを交え、組踊の魅力をより深くわかりやすく伝えています。
※宮平貴子監督のインタビューもご覧ください。
そして『シネマ組踊 孝行の巻』は東京公開(渋谷ユーロスペースにて1/28より1週間)が決まっており、初日(1/28)と2日目(1/29)には舞台挨拶とゲストトークイベントも予定されています。
舞台挨拶&ゲストトークイベントについて
1/28(土)10:50の回 上映終了後に舞台挨拶
【登壇者】
宮平貴子(監督)
大野順美(プロデューサー)
澤井毎里子(出演者:地謡・笛)
宮平貴子(みやひら たかこ)
2009年『アンを探して』でアジアの新人映画祭AFFF(シンガポール)にて邦人初のグランプリと優秀監督賞を受賞。2011年、映画会社ククルビジョンを設立。『カラカラ』『カタブイー沖縄に生きるー』『百日告別』プロデュース、こども国際映画祭in沖縄KIFFO主幹。那覇市出身。
澤井毎里子(さわい まりこ)
琉球古典音楽安冨祖流絃聲会師範(笛)。大湾清之・屋宜公に師事。琉球新報社主催芸能コンクール最高賞受賞。東京都出身。
1/29(日)10:50の回 上映終了後に舞台挨拶&ゲストトーク
【登壇者】
宮平貴子
尚玄
尚玄(しょうげん)
沖縄県出身の俳優。戦後の沖縄を描いた映画『ハブと拳骨』でデビュー。主な出演作に『義足のボクサー』『10 ROOMS』など。新作『赦し DECEMBER 』が3月18日ユーロスペースほか公開
登壇者の皆様よりコメントをいただいております。
宮平貴子さん
伝統芸能を映画化する挑戦する本プロジェクトに関わることができ光栄に思います。組踊を知る人も知らない人も含め、より多くの人に新しい発見となること、そしてさらに本物の舞台を見たくなる、そのような機会となれば幸いです。
尚玄さん
僕は高校を卒業して沖縄を離れてしまい、実際に組踊を観る機会がなかったので、この作品で初めてその奥深さに触れてとても感動しました。県外の方だけでなく、県出身者でも意外に組踊をご覧になられたことがない方も多いと思います。僕みたいな初心者でも分かりやすいように解説もありますので、ぜひこの機会に素晴らしい琉球王国の伝統芸能を知っていただけたらと思います。
澤井毎里子さん
宮廷で研かれ受け継がれてきた「組踊」。沖縄の芸能の神髄ともいえる組踊を映像として残し多くの方に見て頂くという志の高い作品に参加させて頂き、本当に嬉しく思います。演奏者は普段の舞台では幕内から演奏しているので役者の細かい所作や抑えた表情までは見られないのですが、映像ではつぶさに見ることができ作品と組踊への敬愛の念がさらに深まっています。沖縄が好き!と言ってくださるすべての方に見て頂きたい作品です。そして何かが心に残ったら、どうぞ生の公演に足を運んでいただけたら幸いです。
大野順美さん
「沖縄が好き」という方でも、組踊をご存知ない方は多いと思います。映画では、解説や字幕もあり予備知識ゼロでお楽しみ頂けるようになっていますので、洋画を観るように気軽に、琉球王国時代の伝統文化にふれて頂けたら幸いです。映画館にて皆様のご来場をお待ちしております。
映画「シネマ組踊 孝行の巻」公開情報
『シネマ組踊 孝行の巻』
公演日時 2023年1月28日(土)~2月3日(金)
場所 渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F Googleマップ)
チケット購入 渋谷ユーロスペース店頭、もしくは公式サイトでのオンライン購入