インタビュー

「東京の良さを沖縄に還元したい」崎濱貴美香さんインタビュー(株式会社オンリーストーリー)

 

東京の良さを沖縄に還元していきたい

 

そう話すのは、豊見城市出身の崎濱貴美香さん。

広い世界を知りたくて上京、苦労しながらも東京生活に慣れていき、「変化が激しいぶん成長を感じられる」と充実した日々を過ごせるようになり、「東京の良さを沖縄に還元していきたい」という思いにいたるまでの道のりを教えていただきました。

 

(インタビュー:2023年2月)

<ご案内>

 

広い世界を知りたくて上京

 

ーまず現在のお仕事について教えてください

6,800人以上の決裁者が登録している日本最大級の経営者マッチングプラットフォームを運営している会社でマネージャーをしています。

日々経営者開拓をしていて「先日お会いした経営者さんと、今目の前にいる経営者さん、お引き合わせしたらシナジーがありそう!」って日々考えながら楽しく仕事をしています。

 

ー上京のきっかけは?

大学卒業後に就職で上京しました。2016年4月です。

もともとは教員志望でしたが、いったん社会勉強してからやろうという気持ちがあり、まずは就活しました。

その中で県内企業があまりピンと来なくて一旦東京に出ようって感じで上京しました。勢いですね。

私が所属していた教育学部の卒業生は基本的には県内で教育関係に従事していて、学部で私以外に上京した同期は1人も知らないです。

学生時代に関わったイベントで知り合った経営者が東京の会社の方で、その方との出会いも上京するきっかけのひとつでしたね。

今までの自分の周りにはいない考え方を持っていて、なんだか自分の頭がちっちゃいなと感じました。

もっと世界を広げたい、東京にはこういう出会いがあるんだって思ったら「環境から変えよう」と考え、思い切って上京しました。

 

ー県外で就職活動をする際に印象的なエピソードがあったそうですね。

私は「東京だったらどこでもOK」というスタンスだったので就活自体はスムーズだったのですが、私の友達の就職体験談が衝撃でした。

沖縄県内の大学に進学していて県外就職希望で1年間みっちり東京で就活していたんですが全部ダメで、残ったのがカードローン100万円だと話していました。

 

崎濱貴美香さん
県外企業に就職する際のハードルの1つとして金銭的な壁があるのを実感しましたね。

 

他にも上京する時に苦労した経験や周りの話を聞いて「こんなことがあってはいけない。絶対解決するぞ」って怒りにも似た感情がありました。

チャレンジしたい人がちゃんとチャレンジできる環境があるといいですよね。

御社で取り組まれている上京サポートサービス「うちなんちゅの翼」も、これから上京を考えている若い人たちにとって必要だと思います。私も全力で応援します!

 

当社の上京サポートサービス「うちなんちゅの翼」はこちら↓

 

苦労した上京1年目

ー東京で経験した苦労や挫折はありましたか?それをどう克服しましたか?

上京1年目は東京での生活に慣れるのに必死でした。

特に電車移動が大変で、乗り換えアプリの通りに動いているつもりが全然違ったりして待ち合わせの時間を守れなかったこともたくさんありました。

特に新宿駅は難関で、JRと地下鉄が混在していて乗り換えまでも結構歩きますし、リアル迷路でした。

待ち合わせ場所についた後も何を目印にしたらいいかわかんなくて合流までにめちゃくちゃ時間がかかって怒られたことも数知れずでしたね。

合流出来ずにいるときに「何か目印になるものない?」と聞かれて「大きなアフロ頭の人がいます」と伝えたことがあり、「それじゃ目印にならないよ」って呆れられましたね(笑)。

私は基本的にポジティブで嫌なことがあってもサラッと流せるんですけど、ふとしたときにそういう自分が情けなくなって、これから先東京で生きていけるのかとても不安な気持ちになることもしばしばでしたね。最初は本当につらかったです。

ただ、なぜか沖縄に帰ろうとは思わなかったんです。

 

崎濱貴美香さん
東京でうまくいかないから沖縄に帰る、みたいなのが気持ち的に嫌でしたね。

 

あと結構金銭面でも苦労しましたね。上京を思い立ったのも急で無計画だったので、最初はお金のやりくりが大変でした。上京して半年間はシェアハウスに住んでいました。

今でこそキラキラしたシェアハウスもありますが、私が住んでいたところは大久保にあって外国人の入居者も多くて雑多な感じでしたね。

初期費用無しで家賃もかなり安かったので、そこで節約してお金を貯めて中野のワンルームに引っ越しました。

そこが駅から徒歩20分くらいのところで、家賃が下がるなら駅から遠くていいやって感じでしたが、かなり大変でした(笑)。

服や靴も新品は買えずにメルカリを駆使していました。

 

崎濱貴美香さん
今考えたら節約も楽しかったですけど、振り返ってみるとそれなりに苦労はしたなと思いますね。

 

変化が多い東京だから成長も感じられる

 

ー東京での成功体験は?

先日、社内で年に一度開催される表彰式で名誉ある賞をいただきました。頑張りをちゃんと評価してくれる環境で成果を出せたことは達成感があり自信にもつながりました。

東京って変化が激しくて、その分自己成長を感じられるんです。

今の会社に入社した際は経理業務を担当していたのですが今では全く違う業務をしていますし、どんどん働き方や役割が変わって出来ることが増えている感覚があって、それが楽しいですね。

 

 

東京は「夢追い人」も「チャンス」も集まる場所

 

ー崎濱さんにとって東京はどんな場所ですか?良い点、悪い点を教えてください。

東京は夢追い人がたくさん集まっている場所だなって感じています。

選択肢が多い分チャンスも多くて、たくさんの出会いもあるのでプラスになる要素がたくさんある場所ですね。

私は今新宿住んでいるのですが近所を歩いていても異世界にいる感じですね。すごい生き方の人にたくさん出会って、これは沖縄にいたら出会うことはなかった環境だと思います。

その分、さまざまな誘惑があるのでそこは注意すべき点ですね。やりたいことがあっても周りに流されて気付いたら全然違う方向にいっている方も見てきました。選択肢が多い分、判断も慎重にならないといけないですね。

 

ー今後の目標や展望を教えてください。

今後は沖縄在住の経営者や県外で活躍する沖縄出身経営者のマッチングにも力を入れたいと考えています。

SNSで積極的にアプローチもしていて、今後はオンライン/オフラインでもゆるいコミュニティを運営できたらと考えています。県外にいるからこそ出来る沖縄との関わり方を増やしていきたいですね。

東京の良い部分を沖縄に還元できるというか、すごい良いシナジーを生むことができる気がしています。それを形にしていきたいですね。

教育に関わる部分でも沖縄に貢献できるように、キャリアは積んでいきたいなって思っています。自分のやりたい仕事の見つけ方を一緒に考えていくキャリア教育についても教えられるようになりたいですね。

 

ー沖縄に住んでいる若者へのメッセージをお願いします。

私は沖縄出身ということで、周りから良い印象を持ってもらえて受け入れられたなって思っています。

色々な方に応援されてきて今があるので、これから上京してくる方たちの応援をしていきたいですね。

沖縄から上京することは、物理的な距離やお金、時間などいろいろネックになることも多いと思います。

それでも東京行ってみたいという気持ちがある方はぜひ行動してほしいですね。

就活する際も、最初からキャリアの一歩目をバッチリ決めるのではなく、回り道しながらでも色々経験してキャリアを作っていくというスタンスも大事かなと思います。

 

崎濱貴美香さん
迷っている方は気軽にご連絡ください!ご相談に乗ります。

 

崎濱貴美香(さきはま・きみか)

沖縄県豊見城市出身。小学校3~4年の時母親の転勤の都合で宮古島に転校。小学校5年の時に本島に戻り、那覇高校進学、その後琉球大学教育学部を卒業。教員になる際に社会勉強ができていないと説得力がないという考えから上京。その後、経営者同士のマッチングプラットフォームを展開する株式会社オンリーストーリーに勤務。経営者同士のマッチングを日々サポートしている。

【Twitter】https://twitter.com/ohccamah

【メールアドレス】sakihama.kimika@gmail.com

 

平良英之

崎濱さん、お話ありがとうございました!

崎濱さんにお仕事のご相談、ご提案がある方はぜひお問い合わせください。

 

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